東華禅寺の華夏根源文化の旅①|山西省運城から出発し、千年の壁画を鑑賞し、真身舎利宝塔を拝む

5月7日から9日にかけて、東華禅寺の方丈、万行法師が率いる一行は、中華民族の祖先の故郷である山西省運城の黄河金三角地帯から出発し、中華民族のルーツを探る旅をした。中華民族の祖先文化を深く学び、仏教の中国化を実践し、中華民族の優れた文化を広めることが目的であった。

山西省芮城の永楽宮(別名「大純陽万寿宮」)に足を踏み入れると、精緻な大型壁画が目に飛び込んでくる。この壁画は全体で1000平方メートルあり、無極殿、三清殿、純陽殿、重陽殿にそれぞれ描かれている。その中でも三清殿が主殿であり、殿内の壁画は合計403.34平方メートル、高さ4.26メートル、全長94.68メートルに及ぶ。

万行法師は壁画を訪れ、「永楽宮の壁画芸術は文化が凝縮し昇華したものであり、世界の言葉でもある。100年余りをかけて描かれ、中華の『根源芸術』の一つとなり、中国の千年にわたる生命文明を継承し、社会文明の継続的な向上を育んでいる」と感嘆した。永楽の壁画は世界絵画史においても稀に見る巨大な作品であり、まさに中華の文化芸術が世界の文化芸術に貢献した重要な例である。東華禅寺もまた、芸術の側面から寺院の文化教育と文化人材の育成を強化し、新時代における中国の民族文化と芸術の継続的な発展を促進していく。

「仏教建築が中国の文化芸術と融合することは、仏教の中国化の重要な現れの一つである」。万行法師一行はその後、釈迦牟尼の真身の舎利が祀られているため、中国最古の仏教聖地の一つとなった寿聖寺へと足を踏み入れた。寿聖寺は東漢十年(西暦67年)に創建され、舎利塔は北宋の天聖年間(西暦1023年から1032年)に建てられたもので、その塔の頂上にある鉄製の覆鉢は全国で唯一のものである。また、全国にある真身舎利宝塔の中でも最も古く、階層も最も高く、保存状態が最も完全な仏塔の一つである。13回の大地震を経験しても、仏塔は依然として無傷のままである。塔の内部には、仏、菩薩、信徒などをテーマにした宋代の壁画の一部が保存されている。

寿聖寺内の「塔寺の朝の鐘」は、「芮城八景」の一つに数えられている。万行法師は視察中、「寿聖寺塔寺の朝の鐘は、中華根源文化の重要な地で千年もの間鳴り響き、数百万年にわたる人類の火の使用と、一万年近くにわたる黄河流域の文化の恩恵を受けており、まさに民族精神の継承を象徴するもので、世界でも稀有な存在と言えるだろう」と語った。

「我々の民族の文化は全世界の誇りであり、共通の文化遺産でもある。まさにこれを学ぶために私たちはここにいる」。

翻訳/古橋奈津子