書道プロフェッショナルを目指して邁進河原玲青氏の多彩多芸なる書道展

最近は、大人になってから書道を習い始める方も増えている。友人で会社経営者である河原玲青氏は幼少期から書が好きで、毎日のように臨書してきた。会社は軌道に乗り、さらにプロフェッショナルへの道を目指し、書道の大学院に行きたい目的を明確にして、2022年4月1日、四国大学大学院書道文化専攻に入学。充実した教授陣の指導を受け、飛躍的に成長し、今年5月15日~28日、四国大学書道文化館1階にて「河原玲青展」を開催した。 120点の書は勉強した日々の血と汗の結晶だ。
指導教官の太田剛教授は次のように語った。
「河原さんは中国生まれ中国育ちで漢字を熟知していて、また、幼少時から書を好んで模写してきました。一文字なら非常によく書けましたが、色紙などにバランスが取れていないようなところがありました。修士課程の一年目では、直接教授からバランスの取れた書き方のポイントやコツの指導を受け、めきめきと上達しました。現在の書は全体的なバランスが良く、質の高い書が書けるようになってきました。
実業家でもある河原さんは、交際も広いので、自分の表現したい世界を持っています。また、毎日早朝の模写も欠かさない。書く量は確保される上に、篆書、隷書、楷書、行書、草書の5つの書体を加えて、入学する前は素人の書から現在ではプロの世界に踏み入れている成長ぶりです。河原さんの書のパワーは交友の世界、商売の世界などから功を奏して出来たものだと思います。
将来への期待ですが、中国生まれ中国育ちの河原さんは、漢字への理解があり、苦労して日本での創業が成功しているので、日本への理解を深め、これから中国の書道と日本の書道の違いを吟味して、両国の書道芸術で貢献してもらい、民間人としての懸け橋になることを期待してやみません」
先生たちの期待を胸にしている河原さん、書道を通して日本と中国の文化や歴史背景を学び「考える力」をつけ、自己表現ができる書道魅力創出へと邁進している。